dyeing,weaving,dogs & ROCK!

橋川初美。横浜出身沖縄在住。ウリコ、ピヨロ、パピコの3匹の犬と染織と沖縄の日々をゆるく時に激しく綴ります。

ちょうどいいので

タイミング的にちょうどいいので(ネタもないし)、
染織の工程を簡単に説明してみます。
 
私は工房がなく、自宅の一室を仕事部屋にしているので、
設備がそれほど充実しているわけではありません。
今から織りを始める人とか、自宅でやろうと思っている人に
最初から完璧に色々揃えなくてもできることもあるよ、と
伝えたい気持ちもあって。
 
 
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糸を木枠に巻きます。
木枠に巻く前の糸を綛(かせ)と呼びます。
 
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木枠に巻かれた糸。
 
これは化学染料で染めたピンクの糸ですが、
染める前にも工程があります。
 
私は普段木綿を使っているので、全部木綿の場合の話です。
 
まず一番最初にやることは図案です。
私は方眼紙に描きますが、イラストレーターを使って描く人もいます。
これをやらないと、糸量の計算ができません。
何か布を織る時に、どれくらいの糸が必要なのかは計算できるのです。
 
はじめは真っ白な糸を染める前に精練といって
糸についた余分な汚れなどを落とす作業をします。
沸騰したお湯に塩をいれて
糸をぐつぐつ煮て、精練します。
ちなみに普通に台所でやってます。
 
次に糸を染めます。
何で染めるかによりますが、化学染料だったら1色1時間くらいかな。
煮出すタイプの天然染料だったら、精練のあとにもう一手間
糸を染まりやすくする処理をしてからです。
私は1色1日はかけます。
藍染めだったら、濃さにもよるけど濃紺の場合、
数ヶ月にわたって染め重ねます。
 
いずれも染めたあと、色が落ちなくなるまで、
ひたすら糸を洗います。
 
糸が乾いたら、たて糸に使う糸はのりづけします。
 
ここまできたらようやく写真の作業、木枠巻きにうつります。
 
続きは明日。
 
 
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