昨日の続きです。
整経といって、必要なたて糸を準備する作業。
糸が巻かれている部分は回転するので
くるくる回しながら整経します。
木枠はこんな風に準備してあります。
模様になる部分の糸も同じように整経。
ちなみに整経台は使わないときはたためます。
次は仮筬（かりおさ）。
筬というのは手前の金属の櫛のような道具の名前。
なぜ仮筬かというとここで通した糸をあとでぬいちゃうから。
仮筬が終わったら機（はた）にセットする為に
千切箱に千切布（花柄のやつね）を巻いたものに金属棒をセットして
そこに糸を結びます。
模様部分の糸も同じように。
経巻き（たてまき）の時に見える風景。
巻いていくと、木箱がどんどんこちらに近づいてきます。
これはトロッコ式の経巻き台で、つい最近譲り受けたものです。
それまでこの作業をするときは、だんなさんに手伝ってもらってました。
木箱の役目がだんなさん。
すごく原始的なやり方です。
道具がなかった頃はきっとこんな風に２人でやってたんじゃないかな。
巻いてるところを撮ってもらいました。
綜絖通し。
ここでようやく機の登場。
綜絖というのは木の枠みたいなやつの名前。
そこにワイヤヘルドという真ん中に穴があいた針金みたいのをセットしておきます。
穴あいてますね。
ここに糸を１本ずつ通していきます。
ひーっ！てなるかもしれないけど、これ結構楽しいです。
布になるピンクの糸と模様の糸を
図案の通りにワイヤヘルドに通していきます。
これ全部通し終わったとこ。
筬通し。
筬に順序よく糸を通します。
ここまでくるとあともう一息だなーという気分。
全部通し終わった！
模様部分の糸から機にセットしていきます。
次はピンクの糸。
織りつけ。
糸を櫛でとかしながら、
同じ張力になるように、結んでいきます。
織りつけ終わった。
足元にある踏木（ふみき）と綜絖を結びます。
結んだところ。
ピンクの糸が通ってる綜絖に結んであります。
この踏木を踏むと綜絖があがったりさがったりするのです。
試し織り。
「ロックンロール」の「ロール」と水玉がちゃんと織れてますね。
よかったよかった（経浮花織の織り方はこちらをどうぞ→★）
一度織ったことがある布の場合は
ここで間違いがないか確認したら、本番に入ります。
初めて織る布のときは、
ひとつの単位の模様を織るのによこ糸何本にしようか、
次の模様が始まるまでどれくらい間隔をあけようかなど
実際やってみてバランスをみます。
ぜーんぶ織りあがったらフリンジの始末して
最後に洗って干したら完成です。
改めて見てみると面倒なことがいっぱい。
それでもやるのは最初に紙に図案で描いたものが
順番にやっていくとちゃんと布になっちゃうのがおもしろいからなのかも。
HPもあります→★
